行ってきました、サイクリストの聖地・しまなみ海道!
しまなみ海道は、広島の尾道と愛媛の今治間を結ぶ道。
サイクリングロードとして有名で、瀬戸内海の上を走ることができます。瀬戸内海がめちゃくちゃキレイで、汚れた心が洗われます。
途中の島で宿泊も可能。昨今の広島・サイクリングブーム、弱虫ペダルの影響等で、注目度がうなぎ登りです。
また、2015年に米CNNで「世界の最も素晴らしいサイクリングロード」に選ばれたこともあり、外国人の方も多かったです。
そんなしまなみ海道のちょっとした節約ポイントと、初めて行く人に役立つ情報を紹介します。
もくじ
しまなみ海道とは
広島の尾道から愛媛の今治を結ぶ約70キロのサイクリングロード。
正式名称、瀬戸内海横断自転車道。
向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島の6つの島が橋でつながっています。
しまなみ海道レンタサイクル
しまなみ海道では、各島にレンタサイクルがあります。
私は尾道の駅前港湾駐車場で借りました。
前払いで【1,000円(保証料)+ 借りたい自転車の料金】を払い、借りたところに自転車を返しにくれば1,000円が返ってきます。
各地区にある15ヶ所のレンタサイクルターミナルであれば、借りたターミナル以外のターミナルへの乗り捨て自由。その場合、1,000円は返ってきません。
レンタサイクルの料金
区分 | 貸出期間 | 料金 |
---|---|---|
大人(中学生以上) | 1日 | 1,000円 |
子ども(小学生以下) | 1日 | 300円 |
タンデム(2人乗り)自転車 | 1日 | 1,200円 |
電動アシスト自転車 | 6時間以内 | 1,500円 |
【タンデム自転車】
- 瀬戸田サンセットビーチ、サンライズ糸山のターミナルのみあり
- 乗り捨て不可
- 2日以上連続しての貸出不可
【電動アシスト自転車】
- 大人用のみ
- 乗り捨て不可
- 置いてないターミナルもある
詳細 レンタサイクル料金・ターミナル情報 | SHIMAP しまなみ海道観光マップ
尾道にあるレンタサイクルの場所
尾道では、尾道港(駅前港湾駐車場) で自転車を借りられます。
尾道駅から歩いて5分ほどです。
大きな地図で見る
営業時間内に返せるように
各レンタサイクルターミナルでは、営業時間が異なります。
営業時間を確認し、時間内に自転車を返却できるように計算しておきましょう。
ちなみに、尾道のレンタサイクルは7:00~19:00。
「10分くらいの遅れは大丈夫だけど、できれば営業時間内に返して欲しい」と言われました。
サイクリングは向島から
しまなみ海道は尾道から今治ですが、サイクリングで行く場合は『向島から』と考えておきましょう。
尾道から向島に行くための尾道大橋には、サイクリングロードがなく車道のみなので危険です。そのため、尾道から次の向島には船(フェリー)で行くことが推奨されています。
サイクリングなら、向島からがしまなみ海道のスタートです。
尾道から向島へ行くフェリーは複数ある
尾道から向島へはフェリーで行きますが、船会社が複数あります。
尾道渡船、福本渡船(福本汽船)、向島運航の3つ。
この中では福本渡船が一番安いです。ここを利用すると40円安く向島に行けます。
尾道駅近くにレンタサイクルがありますが、そこから一番近いフェリー乗り場は向島運航で、福本渡船ではありません。
レンタサイクルの場所から見えることもあり、向島運航に乗って下さい的なことを言われます。しかし、要は向島に行ければいいので、福本渡船のほうが節約になります。
フェリー料金
福本渡船:大人(60円)+自転車(10円)で計70円
尾道渡船と向島運航:大人(100円)+自転車(10円)で計110円
(2015年1月現在)
詳細な料金表は≫尾道市港湾振興課、航路、旅客船
自転車料金が無料に『しまなみサイクリングフリー』
しまなみ海道の各橋には料金所があり、お金がかかります。
尾道から今治まで行くと計500円。
しかし、『しまなみサイクリングフリー』と銘打ち、通行料無料キャンペーンもあったりします。そのときに行けば節約できます。
私は2014年の9月に行ったんですが、平成26年7月19日(土)~平成27年3月31日(火)がちょうど無料期間でした。
これからちょくちょく無料キャンペーンがあることを期待しましょう。
計500円なので、あまり気にしなくていいかもですが、やっぱり無料だと嬉しいですよね。
追記:今後の通行料無料キャンペーンは、利用状況等を判断して決めていくそうです。
追記2:平成31年3月31日まで無料になりました!
≫サイクリング詳細情報 | SHIMAP しまなみ海道観光マップ
しまなみ海道 Q&A
レンタサイクル借りられる?
私がしまなみ海道に行ったのは、2014年9月27日の土曜日。
尾道のレンタサイクルに着いたのは13時でしたが、まだまだ自転車に余裕がありました。
特に何もない普通の休みなら、問題なく借りられるようです。
(ただ、今現在はすごい人気なので空きがない可能性もあります)
予約もできます。
予約は、利用日の一週間前までに申し込む必要があります。
ただし、ゴールデンウィークや夏休みなど、繁忙期は予約できない場合もあります。
所要時間は?
尾道から今治まで
- リアルガチなサイクリスト:約3時間
- そこそこライダー:約4~5時間
- まあまあ体力に自信がある:約6時間
- 初心者なのでゆっくり行きたい:約9~10時間
と言われています。
普通の自転車か、ロードバイク・クロスバイクかで、所要時間はかなり変わります。
持って行ったほうがいいものは?
できるだけ荷物は少ないほうがいいですが、持参したほうがいいものがいくつかあります。
- レインコート
- 携帯電話 – レンタサイクルの場合、パンクなど自転車トラブルの際、連絡する必要あり
- 着替え – 意外と汗をかくので(涼しい時期は不要かも)
- 水分補給のドリンク
- おにぎりやお菓子など、ちょっと口に入れる物
- 保険証(のコピー)
- 日焼け止め
道に迷ったら?
しまなみ海道は、看板も多いので普通に進めば迷うことはありません。
しかし、ちょっと不安になったときには道路の線に注目してみましょう。
しまなみ海道のルートは、このように道路の端に青いラインが引いてあります。
これを目印にして沿って進むと迷いません。
コンビニ・自動販売機はある?
私は生口島までなので、それ以降はわかりませんが、因島のしまなみ海道のルートにはコンビニは少なかったです。
2件くらいしか見かけなかったので面食らいました。しまなみ海道から道をはずれれば、いくつかあるかもしれません。
それでも、市街地のようにコンビニが乱立しているわけではないので、事前に調べて「このコンビニに寄る」と決めておくといいと思います。
ただ、自動販売機はけっこうありました。しまなみ海道では、途中に休憩できる公園のようなスペースがあります。そこにはだいたい自動販売機があります。
なので、飲み物よりも食べ物を持って行くといいかも。私はおにぎりとグミをもっていきました。こういう何気ないものでも、瀬戸内海を見ながら食べると格別です。
写真は、向島から因島に入って坂を下ったところにある公園。恐竜がいてビーチもあります。ベンチもあるので休憩するのに最適な場所です。
トイレは?
要所要所で見かけました。
なので心配しなくていいと思います。
ただ、外にあるトイレなのでちょっと汚いところもありました。
コンビニがあったら、補給と一緒にトイレ休憩に利用するのもいいと思います。
宿泊するならどこ?
一日で完走しないのであれば、中間地点の生口島か大三島がいいと思います。
生口島と大三島は、観光地としても有名です。宿泊施設も多く、楽しめます。
生口島の観光スポットは、耕山寺・耕三寺博物館、瀬戸田サンセットビーチ、平山郁夫美術館、島ごと美術館など。タコ料理も有名です。
大三島は、大山祇神社、鶴姫公園、立石展望台、今治市伊東豊雄建築ミュージアムなどがあります。また【多々羅温泉しまなみの湯】という温泉があり、ここで休憩していくサイクリストも多いです。
しまなみ海道の宿泊施設は意外に多く、じゃらんには30件弱ありました。
参考 しまなみ海道の宿・ホテル(じゃらんnet)
尾道を拠点にするなら尾道U2にある「HOTEL CYCLE」もおすすめです。
尾道U2は倉庫を改装したオシャレな商業施設で、そこにあるホテルも雰囲気抜群です。
部屋にサイクルハンガーがあり、自転車を持ち込むこともできます。
実際に宿泊した際のレビューはこちらで紹介しています。
管理人のスペックと所要時間
レンタサイクルで変速ギアありのママチャリを借り、生口島まで行きました。
高校・大学は駅まで自転車通学で、自転車には自信あり。にもかかわらず、生口島に着いたところで、志半ばで力尽きました。やはりママチャリでは厳しいですね。
大三島まで行こうと思ってたんですが、帰りの体力がなくなりそうだったので断念。
レンタサイクルにはクロスバイクもあったので、そっちにすればもっと行けたかも。
【管理人データ】
年齢:30歳(当時)
体重:59キロ(当時)
尾道から生口島往復の所要時間:約4.5時間
走行距離:約44キロ
無理をしない
しまなみ海道は、とても気持ちいいサイクリングロードですが、海沿いということもあり風がけっこう強いです。
そのため、自転車に乗り慣れている人でも体力的にキツイかもしれません。橋に行くときの登り坂も長いです。
特に、橋の上は絶えず強風なので、帽子や荷物が飛ばされないようにすることも大切です。
ロードバイクやクロスバイクを本格的にやっている人は問題ないと思いますが、そうでない人は無理をせずに楽しみましょう。
しまなみ海道のどこかで宿泊したり、今治まで走破しない人は、復路で戻ってくる体力も残しておくことが重要です。
しまなみ海道の写真
因島大橋。橋の長さは約1.3Km。
自転車道はこんな感じ。緑色の舗装エリアが歩行者道。右側が自転車とバイク。
横見るとこんなんです。高所恐怖症の人はちょっと大変かも。
因島フラワーセンター。閑散としてた。
生口橋手前の登り坂。これがツライ。
登った後には絶景ポイントが。
生口橋。高いですが、因島大橋と違い上を通れるので、あまり怖くありません。
まとめ
しまなみ海道は、私のように今治まで走破できなくても楽しめるサイクリングロードです。
尾道から向島、因島くらいまででも、瀬戸内海を十分堪能できます。体力が必要なのでふらっと行くのは難しいかもしれませんが、一度は行ってみる価値がありますよ。
コメント
9/7に行く予定です。大変参考になりました。
コメントありがとうございます。
私もこの前(2016年8月)行ってきたのですが、レンタサイクルの料金と営業終了時間が変更になっていました。
料金は大人500円から1,000円に、営業終了時間が18時から19時に変わってました。
記事内容も修正しましたので、よろしければご確認下さい。
晴れるといいですね!
先日、某、観光で有名な島に渡る際、折り畳み自転車を持って乗ろうとしたら券売所で自転車ですね、サイクルーズパスというのがあって、自転車料金は無料になりますよと言われました。えっ、ほんと?。
自転車で行きたいけれど毎回料金を取られるのはしんどいなと思っていたのでこれは良いと思いました。
メリットはそれだけではなく、ゴールデンウイーク、お盆休み正月など込み合って一度では乗れないことがよくありますが、自転車を持っていると乗り場が違うので並ばなくてもよく、必ず乗れるというメリットがあります。
正に良いことだらけですね。
mmさん
コメントありがとうございます!
サイクルーズパスに並ばなくていいメリットがあるのは知りませんでした。
空いている港でしか使ったことがなかったので^^;
これは場合によっては料金以上のメリットになるかもしれませんね。