海外旅行をするときには「不安だから保険に入っておこう」という方も多いです。
海外の病院では2~3日入院しただけで数百万かかることもあります。
しかし、クレジットカードの付帯保険を活用すれば、保険に入らずともちょっとした病気なら十分カバーできます。
海外旅行保険は安くても数千円かかるので、年会費無料のカードなら保険料分を丸々節約できます。
実は、海外旅行保険付帯のカードは、複数持つことで保険金額の合算ができます。
ここでは『海外旅行保険が自動付帯』で『年会費無料』のクレジットカードを紹介します。
昨今の改悪により、以下で紹介するカードはすべて利用付帯になってしまいました。
もくじ
複数枚合算
クレジットカード付帯の海外旅行保険には以下のような項目があります。
- 傷害死亡・後遺障害
- 傷害・疾病治療費用
- 損害賠償
- 救援者費用
- 携行品損害
このなかで複数合算できるのは、一番上の傷害死亡・後遺障害以外の項目です。
傷害死亡・後遺障害に関しては、持っているカードの中で最も高い保険金額が適用されます。
逆に言えば、これ以外は合算できます。
チェックべきは治療費・携行品損害・救援者費用
海外旅行で大切なのは『傷害・疾病治療費用(ケガや病気の治療費)』や『携行品損害(所持品の補償)』『救援者費用(遭難等の事故でかかった救助費用や交通費等の補償)』です。
これらは合算の対象なので、複数枚持つ意味が大いにあります。
年会費無料かつ自動付帯のクレジットカード
年会費無料で海外旅行保険が自動付帯しているクレジットカードは以下のようなものがあります。
↓現在は利用付帯に変更
- エポスカード
- イオンSuicaカード
- 横浜インビテーションカード
- REX CARD(新規入会受付終了)
- JCB EIT(新規入会受付終了)
合算シミュレーション
仮に『エポスカード』『横浜インビテーションカード』『イオンSuicaカード』の3枚を持ったとすると、このような補償内容になります。
エポスカード | 横浜インビテー ションカード |
イオンSuica | 合計 | |
---|---|---|---|---|
傷害死亡・ 後遺障害 |
500万円 | 2,000万円 | 500万円 | 2,000万円 |
傷害治療 | 200万円 | 200万円 | 50万円 | 450万円 |
疾病治療 | 270万円 | 200万円 | 50万円 | 520万円 |
賠償責任 | 2,000万円 | 2,000万円 | – | 4,000万円 |
救援者費用 | 100万円 | 200万円 | – | 300万円 |
携行品損害 | 20万円 | 20万円 | – | 40万円 |
※金額は最高額
傷害死亡・後遺障害以外は合算できるのでこのようになります。
無料のわりにはかなり手厚い補償内容ではないでしょうか。
しかも自動付帯なので、事前に申し込みをしたり、カードで代金を払ったりする必要もありません。
ただ持っているだけでこれだけの保険が得られます。
楽天カードは利用付帯
ちなみに、所有者の多い楽天カードにも海外旅行傷害保険がありますが、利用付帯です。
なので、上記カードを持ちつつ、楽天カードで旅行代金等を支払えば、さらに補償内容を底上げできます。
エポスカード | 横浜インビテー ションカード |
イオンSuica | 楽天カード (利用付帯) |
合計 | |
---|---|---|---|---|---|
傷害死亡・ 後遺障害 |
500万円 | 2,000万円 | 500万円 | 2,000万円 | 2,000万円 |
傷害治療 | 200万円 | 200万円 | 50万円 | 200万円 | 650万円 |
疾病治療 | 270万円 | 200万円 | 50万円 | 200万円 | 720万円 |
賠償責任 | 2,000万円 | 2,000万円 | – | 3,000万円 | 7,000万円 |
救援者費用 | 100万円 | 200万円 | – | 200万円 | 500万円 |
携行品損害 | 20万円 | 20万円 | – | – | 40万円 |
※金額は最高額
注意点
発行会社が同じだと合算できない
この複数枚合算システムには知っておきたい注意点があります。
それは、クレジットカードの発行会社が同一の場合、合算できない可能性が高いことです。
たとえば、REX CARDと横浜インビテーションカードは発行会社が同じジャックスカードなので、合算できない可能性が高いです。
申し込む際は、発行会社もチェックしておきましょう。
疾病死亡がない
クレジットカードの付帯保険には疾病死亡がありません。
傷害死亡(ケガで亡くなる)はありますが、病気で亡くなった場合の疾病死亡はないので、それも加えたい場合は、民間の海外旅行保険が必要です。
カード情報
エポスカード
マルイの他、多くのお店で割引があるクレジットカード。
年会費無料。ゴールドカードへのインビテーションも。
公式ページ:EPOSカード
解説ページ:エポスカードはマルイ以外でも特典満載!メリット・デメリットを徹底解説
2023年9月30日(土)以前の出発・・・カード利用有無に関わらず海外旅行傷害保険が適用(自動付帯)
2023年10月1日(日)以降の出発・・・旅行代金(ツアー料金・交通費等)をエポスカードのお支払いで海外旅行傷害保険が適用(利用付帯)
・利用付帯では補償内容も変更
傷害死亡・後遺障害:最高500万円→最高3,000万円
賠償責任:2,000万円→3,000万円
横浜インビテーションカード
年会費無料。
海外のみならず、国内旅行傷害保険も充実しています。
公式ページ:ジャックス 横浜インビテーションカード(ハマカード)
イオンSuicaカード
イオンカードとSuicaが一枚になったクレジットカード。
オートチャージもできて年会費無料。
解説ページ:イオンSuicaカードはオートチャージできてポイントも貯まる!モバイルSuica無料
楽天カード
年会費無料。
入会キャンペーンがお得。
解説ページ:楽天カードをおすすめする10のメリットとちょっとした罠・デメリット
REX CARD(新規入会受付終了)
年会費無料なのに還元率1.25%。
解説ページ:REX CARD(レックスカード)はチャージ用におすすめ!
JCB EIT(新規入会受付終了)
年会費無料でOki Dokiポイントが2倍。
カードデザインも豊富。
解説ページ:JCB EITは手厚い海外旅行保険が自動付帯!常にポイント2倍で得するカード
まとめ
クレジットカードの海外旅行保険は傷害死亡・後遺障害以外は合算可能です。
年会費無料で自動付帯なら、コストゼロで保険を利用できるので複数枚あると安心です。
旅行保険の費用を払わなくていいなら大きな節約になります。