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【28円で株主優待ゲット】サルでもわかる合法クロス取引の解説・やり方


株主優待とは、その企業の株主がもらえる特典です。
商品券とかQUOカード、会社独自のものも。
権利付き最終日に規定数以上の株を所有した状態でゲットできます。

しかし、これにはリスクが伴います。
翌日の権利落ち日に株が下がりやすいのです。そのため、株主優待の権利を得たとしても、下がった分の損が出て、そこまでお得ではない、なんてことも。

この損を避けられるのがクロス取引です。

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クロス取引とは?

結論から言ってしまうと、

現物と空売りを権利付き最終日まで持ち、権利落ち日以降に処理する。

こうすることで、株価変動のリスクを回避しつつ、株主優待を得ることができます。

必要なもの

・信用取引口座
・多めの買付余力(30%かつ30万円以上)

まず、空売りが信用取引になるので、信用口座が必要です。
通常の証券口座とは別に審査があります。時間がかかることもあるので、早めに申し込んでおきましょう。
最初はここに抵抗があると思いますが、クロス取引のみで使うならローリスクです(手数料のみ)。

また、信用取引では委託保証金が必要です。
一定の資金や保有している株式による担保が必要で、それが委託保証金です。必要となる委託保証金は取引する金額によって異なります。例えば三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)の場合、買い建玉と売り建玉を合算した金額の30%かつ最低30万円以上が必要。

そのため、現物買いなら注文できる状態でも、信用取引では注文できない、ということもあるので多めに余力が必要です。クロス取引のみならかかるのは手数料だけなので、手順を間違えなければ大きく余力が減ることはありませんが、多めに必要なのは覚えておきましょう。

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配当は実質的にもらえない

正確にはもらえるのですが、配当のある株は信用売りで配当調整金がかかります。それと相殺されるため、配当金は実質もらえないことになります。

具体的なやり方

株主優待を得られる株数の空売り注文(一般・成行)

同数の現物買い(成行)

権利落ち日以降に品渡

例えばその企業の株主優待を得るのに100株以上必要なら、100株の空売り・100株の現物買いをします。
そして、権利落ち日(以降)に空売りを現物で返します。

空売り:
証券会社から株を借りて売る方法。日ごとに貸株料がかかる。下がったら利益が出る

そのため返さないといけないのですが、これは現金の他に同数の同じ株でも可能なんです。クロス取引では一緒に現物を買っているので、これをそのまま返せば、株価変動のリスクを回避しつつ現物も空売りも処理できて、同時に株主優待を得られます。

注意点として、空売りができない株もあります。そういった株ではクロス取引もできません。

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空売りは一般を選ぶ

空売りでは一般信用取引と制度信用取引を選べます。
ここでは細かい違いは省きますが、制度信用取引では逆日歩という手数料がかかり、これがけっこう高額。
そのため、一般を選ぶようにしましょう。

クロス取引は違法?


違法ではありません。
ただ、違法になる可能性があります。

それは、取引時間中に行った場合。仮装売買とみなされる可能性があります。
取引時間外なら違法にはなりません。
空売りと現物買いの取得単価を同じにするためにも、取引時間外の同じタイミングで注文しましょう。

また、大量注文すると違法になる場合もありますが、株主優待で必要な100株200株程度なら大丈夫です。

クロス取引に関して制限を設けている証券会社もありますが、一方で証券会社の公式サイトにクロス取引の特集ページもあったりするので、そういった証券会社なら安心感があります。

https://kabu.com/beginner/shinyo/yutaicross.html

長期保有が条件の株主優待はどうなる?

◯年以上の継続保有が条件の株主優待もあります。
その場合、毎回クロス取引をすれば継続保有になりもらえるのか。

それはその株、状況によって異なるので、やってみるまでわかりません。
成功することもあれば失敗する場合もあります。

株主は株主番号で管理されているのですが、それがクロス取引によって変わらなければもらえます。番号が変わればもらえません。

また、基準日以外の任意の日で株式保有状況を確認するところもあるため、そういった企業はクロス取引による継続保有優待はほぼもらえません。

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取得単価が同じではなくズレている?

初めての場合、これにビックリするかも。
取引時間外に同じタイミングで出したのに取得単価が違っているのです。

でもご安心を。
証券会社によって異なる場合もありますが、大抵の場合、取得単価は

現物:手数料込み
信用:手数料なし

で表示されています。
そのためズレている(ように見える)のです。
手数料なしで見てみると同じになっていると思うので確認してみましょう。

かかるコスト、手数料

最も重要な手数料ですが、

・株価
・品渡までの日数
・各証券会社の手数料

により変わります。

株価が低く、すぐに品渡をするとコストも低くなります。
また、証券会社の手数料も差があるため、安いところを利用するほうがお得です。

具体的には以下の3つ。

  1. 現物株買い手数料
  2. 信用取引売建手数料
  3. 貸株料

上の2つはわかりやすいですね。それぞれ証券会社によって異なりますが、一日100万円以内なら0円とか、完全0円とか。そういったところなら0円にもできます。

馴染みがないのが貸株料です。
これは信用売りのポジションの日数に応じてかかるものです。

例えば株価10万円、5日間、4%の貸株料でコストを計算すると、

(10万円×0.04÷365日) × 5日 = 約54.79円

1,2は無料にできてもこちらはできない場合が多いので、これがクロス取引でかかるコストになります。

auカブコム証券にはコストのシミュレーターがあるので参考になります。

優待クロスシミュレーター | 三菱UFJ eスマート証券
シミュレートしてみるとわかりますが、数円~数十円でできる株も多いです。

一例として、三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)で2024年12月の楽天グループで行ったときは28円でした(1日定額手数料コース、権利付き最終日に約定、翌日品渡)。
12月は受渡が正月あけになるのでちょっと高めなのですが、それ以外の時期なら同程度の株では10数円程度で可能です。

一番安くするには?

権利付き最終日に約定するようにして、権利落ち日に品渡で処理するのが手数料が最もお得です。
権利付き最終日の取引前に注文を出し、権利落ち日に品渡するといいですね。

ただ、これだとなかなかうまくいかない場合もあります。

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在庫は数量限定


人気の株主優待の企業はクロス取引をする人も多いので、売り切れが発生する場合もあります。
そう、空売りは数量限定なんです。

権利付き最終日だと、証券会社の空売りの在庫がなくなってしまうことも。そのため、在庫数を確認しつつ空売りする日を見極める必要があります。
だいたい2週間前なら人気株主優待でも在庫がある感じですが、こればかりは実際にそのときの在庫を逐一チェックするしかありません。

証券会社により差がある

この在庫ですが、実は証券会社によって差があります。
証券会社Aはもうないけど、証券会社Bならまだある、という感じです。

そのため、クロス取引では多くの証券会社を使えるほうが有利、ということになります。

個人的には三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)がおすすめです。
他が在庫なしでも、ここは潤沢にあることも多いです。
あとは楽天証券、SBI証券、GMOクリック証券あたりがあるとやりやすいと思います。

まとめ

クロス取引を利用すれば、手数料のみで株主優待をもらえます。
かかる手数料に比べてかなりお得な優待もあるので、活用してみましょう。