レコーダーでも人気のパナソニック『DIGA(ディーガ)』と東芝『REGZA(レグザ)』。
価格やレビューから考えると、この2つのメーカーに行き着き、どちらがいいのか悩んでいる方も多いと思います。
今回、リビング用と寝室用に2台を買ってみたので、比較してレビューを紹介します。
両方ともHDD500GB、2番組同時録画のものです。
パナソニック → DIGA DMR-BRW560
東芝 → REGZAブルーレイ DBR-W507
です。
※同メーカーでも他の機種の場合、本記事の情報・使用感とは異なる場合があります。
もくじ
購入に至った経緯
まず、なぜこの2台を選んだのか。
REGZA → スキップを10秒に変更できる、CM自動カットのらく見機能
パナソニックは、
レコーダー買うならとりあえずパナソニックにしておけば間違いない。そんな意見が多いので、とりあえず不満はないだろうと思い購入。
REGZAはスキップの秒数を変更できる点に惹かれました。
パナソニックのほうはスキップは30秒固定。
スキップの秒数はテニスを見るのに10秒がちょうど良く、30秒だと飛ばし過ぎてしまうんですよね。REGZAは最初30秒ですが、設定で10秒とか20秒に変更できます。
また、らく見という機能で自動CMカットができる点も魅力でした。
スキップ以外はほぼDIGAに軍配
使ってみた結果、
スキップの秒数変更以外はだいたいの項目でDIGAが勝ってました。
DIGAは使いやすく今の時代に合ったレコーダーだと感じました。
それに対してREGZAはいろいろちょっと期待はずれな感じ。
大きさ
まず大きさを見てみると、
上がREGZAで下がDIGAです。
DIGAのほうがちょっとだけ小さいです。
持った感じもDIGAのほうが軽いですが、一昔前のレコーダーに比べれば両方ともかなり小さくなっているので、これは誤差の範囲として考えていいと思います。片手で持てますし、そこまで差はない感じ。
電源ケーブルの取り外し
ただしセッティングの際にわかったのが、DIGAは電源ケーブルを外せてREGZAは外せないということです。
AC入力の部分ですね。
写真からもわかる通り、DIGAは外れていてREGZAはつながったままです。
電源ケーブルが外れるとテレビ台の裏からケーブルをもってきてセッティングできるのでこれがかなり便利。つながったままだとテレビ台の中から小さな穴を通す必要があるのでちょっと面倒。セッティング段階からDIGAのほうが上回っているのを感じました。
操作性・レスポンス
リモコンでボタンを押してからのレスポンスに関して。
これは完全にDIGA。
再生、早送り、巻戻し、全ての操作がすぐに反応してストレスなくできます。
対してREGZAのほうはレスポンスが遅いです。
再生はいいとして、早送りや巻戻しが遅い。
ボタンを押してから3秒くらいしてようやく動き出す感じ。
おそらく前述のらく見機能が邪魔しているせいだと思われます。
その証拠にHDDではなくブルーレイなどDISCを見るときはレスポンスがいいです。DISCではらく見機能が使えないので、その分レスポンスも早いのだと思います。
早送り・巻戻しも、DIGAはスイスイ動く感じですが、REGZAはコマ送り感が強くやりにくいです。
リモコン
左がDIGAで右がREGZA。
大きいのはDIGA。
REGZAは一回り小さめです。
確かにDIGAは大きいのですが、細めで持ちやすいデザインになってます。なので大きくても不便に感じたことはありません。
よく使うボタンが大きく、押しやすい位置に配置されているので使いやすいです。
また、DIGAのリモコンでテレビも操作できるのも便利。
左上の灰色のボタンを押すと光って、テレビのリモコンとして使えます。
一方REGZA。
小さいのはいいのですが、よく使うボタンが小さく押しにくい問題があります。
例えば、
円形ボタンの横にある<<と>>は録画リストのページを変えるボタンですが、小さいので押しにくい。ページ送りでよく使うボタンがこの大きさなのは非常に不便。
あと円形の選択ボタンですが、これがカチカチ鳴るので気になります。
DIGAはどのボタンも音は鳴りません。
裏側
左がDIGAで右がREGZA。
DIGAは両サイドが細くなっているので上からでも取りやすく、もったときに人差し指がくるところにくぼみがあるので大きくても操作しやすいです。
REGZAも両サイドは細くなっているので取りやすいですが、くぼみ等はありません。
番組表
フォントの好き嫌いで言えば、見やすいのはREGZA。
1画面に表示できるチャンネル数は、設定で変えると
DIGA → 7(1、2、4、5、6、7、8)
REGZA → 8(1、2、4、5、6、7、8、9)
どちらもキー局は一画面で表示できるので特に不便はないですね。
ただ、DIGAは30分番組が省略させて表示されることもあるので(5分番組とかと同じ扱い)、見落としてしまったこともありました。
録画モード
DIGAは、DR(そのまま)はもちろん、ハイビジョン録画で1.5倍から15倍まで多く選べます。その他、DVD画質としてXP・SP・LPもあります。
REGZAもDRはありますが、ハイビジョンは5種類しかありません。
標準画質も4種類なので、両方合わせてもDIGAのハイビジョン録画の種類数に届きません。DRと合わせて計10種類。
また録画モードの名前もASとかAEなどでわかりにくい。
REGZAはDR変換になりやすい
REGZAは指定した録画モードではなく、DRモードで録画されることが多いです(変換されたものは停止中に元のモードに変換されます)。
容量に余裕がないときはほぼ確実にDRになるので最後まで録れない。
例えば、AEモードで残り1時間で1時間番組を録った場合、DRになって15分くらいしか録画できないことがほぼ確実に起こります(容量に余裕があるときはちゃんと指定録画モードで録れることが多い)。
それに対してDIGAは、容量ギリギリでもちゃんとそのモードの時間分録れます。たまにDR変換になることもありますが、それも長年使ってきて2回くらい。2番組同時録画していてもDR変換されずにちゃんと録画されてるので安心感があります。
予約リスト
DIGAのほうが見やすく変更もしやすいです。
DIGAはいまのHDD残量で録画できるかどうか計算してくれます。
録画可能か残量不足が表示されるので、「明日までにこれだけ消去しないと録画できない」というのがすぐわかるのでかなりありがたい。
REGZAはリストのみで、録画可能かは表示されません。
消去のスピード
これはREGZAのほうがちょっとだけ早いです。
と言っても誤差の範囲でどちらも早く、イライラすることはありません。
REGZAの場合、停止ボタンが削除選択ボタンでもあるので、見終わってすぐ消す場合、停止ボタンを押したらそのままもう一回押せば消去リストになるので便利。
DIGAは右下の黄色ボタンが消去ボタンです。サブメニューから消去することもできます。
編集(カット)
不要部分の消去・カットについて。
これもDIGAのほうがやりやすいです。
編集画面でもプレビューで再生されるので、編集ミスが起こりにくいと思います。
チャプターによるブロック毎のカットと、範囲を指定しての部分消去ができます。
一方、REGZAは部分消去はできません。チャプターによるブロック毎のカットのみ。編集画面も、チャプタープレビューはありますが、そちらも再生されるのに時間がかかります。範囲や時間は表示されます。
チャプター
録画した番組にチャプターを打つのは両方リモコンからできます。
DIGAは右下の黄色、REGZAは左下の青色ボタンです。
ただし、REGZAは一時停止させてからでないとできません。また通常モードで視聴している場合のみ。らく見のときはできないので、モード変更する必要があります。
DIGAは再生中でもボタン押すだけで可能。
チャプター削除はチャプター箇所にいけば同じボタンを押せば両方とも可能です。
字幕
これは東芝のほうが読みやすいです。
イメージで言えば、
REGZA
DIGA
裏側:入力出力端子
上がDIGA、下がREGZAです。
まとめ
スポーツ中継などを見るのにスキップの秒数を変更(30秒より短く)したいならREGZA。
そうでなければDIGA。
REGZAの10秒スキップもレスポンス遅いので快適とは言えませんが、DIGAで早送りで10秒進めて再生ボタンを押すよりは早いと思います。
スキップが30秒でいいなら、迷わずDIGAでいいですね。
ただ、早送りとか巻戻しをほとんど使わないなら、REGZAのらく見もアリかと思います。
私は両方ともヤフーショッピングで買いましたが、時期によって価格にバラつきがあるので、比較してお得なところで購入しましょう。