最近、何かと話題の格安スマホ(格安SIM)。利用すれば通信費節約の大チャンス!ということで色々調べてみました。
が、いかんせんわかりにくい!専門用語とかよーわからん!
しかしそれと同時に、私の学生時代の境遇とよく似ていることがわかりました。これに照らし合わせて考えるとわかりやすいじゃん!
ってことで、ある部活動にたとえて格安スマホの基礎を解説します。
格安スマホのシステムや安い理由がイメージしやすいと思います。
もくじ
格安スマホとある部活動のお話
あなたは強いバレー部がある中学校の卓球部員です。
練習は、体育館でバレー部とスペース・時間をシェアして行っています。
しかし、そこは強者こそ全てのスポーツの世界。
バレー部のほうがスペースも広く、使える時間も長い。
さて、これにはそれぞれメリット・デメリットがあります。
バレー部のメリットは、広い場所で長く練習できることです。
デメリットは、場所が広いので準備や後片付けに手間がかかること。
卓球部はバレー部の逆。
準備・片付けがすぐ終わることがメリットで、練習時間が少ないことがデメリットです。
以上を踏まえて、このたとえが出てきます。
バレー部 → docomo、au、ソフトバンク(3大キャリア)
卓球部 → 格安スマホ、格安SIM
使えるスペース・練習時間 → データ容量・通信速度
準備・片付けの手間 → 通信料金
【バレー部(3大キャリア)】
広い場所で長く練習できます。これが携帯電話・スマホで言うところのデータ容量や通信速度です。
しかし、広い場所を使うということは、それだけ片付けや準備が大変ですね。これが携帯料金です。
【卓球部(格安スマホ)】
バレー部ほど広い場所では練習できません。つまり、データ容量や通信速度が限定されます。その代わり、狭いので準備・片付けが短時間で終わります。つまり料金が安い。
使える場所・練習時間 | 準備・片付けにかかる手間 | |
---|---|---|
強豪バレー部 | 多 | 多 |
卓球部 | 少 | 少 |
通信速度・データ容量 | 通信料などのコスト | |
---|---|---|
キャリア | 多 | 高 |
格安スマホ | 少 | 安 |
これを踏まえて、以下から格安スマホについて説明していきます。
格安スマホとは
格安スマホは、大手キャリアの提供するスマホ(プラン)より安く利用できるスマートフォンのことです。
『安い=悪い』と思うかもしれませんが、格安スマホ(SIM)はdocomoやauの回線を間借りしてサービスを提供しています。そのため、つながりやすさ、回線品質などは大手と遜色ありません。
格安スマホを知るために、とりあえず以下の3つの用語は覚えておきましょう。
【格安スマホ】SIMフリー端末にSIMカード(格安SIM)を挿したもの
【SIMフリー】SIMカードの利用端末を自由に選べる仕組み
【MVNO】無線通信インフラを他社から借り受けてサービスを提供している業者
SIMカード↓
2015年、SIMロック時代からSIMフリー時代へと移行しました。
なので2015年はSIMフリー元年とも呼ばれています。
比較すると以下のようになります。
契約期間 | コスト | 選べる業者 | プラン | |
---|---|---|---|---|
SIMロック時代 | 2年縛り | 高い | 大手3社のみ | 複雑 |
SIMフリー時代 | 比較的自由 | 安い | 多くの業者(MVNO)から選べる | シンプル |
ユーザーの自由度が増し、安いプランを選べるようになりました。
必要なもの
格安スマホを利用するには以下の2つが必要です。
- SIMフリーのスマホ
- SIMカード(格安SIM)
SIMフリー端末をお持ちの方は、スマホを用意する必要なくSIMカード(格安SIM)があれば格安スマホとして使えます。
ただし、端末によってはSIMロックがかかっているものもあり、それを外すSIMロック解除という設定が必要になる場合があります。
docomoの回線を使っているMVNOなら、docomoの機種をロック解除せずにそのまま使えることが多いようです。
安い理由
格安スマホが安い理由は2つあります。
1つは、docomoなど大手キャリアの回線エリアを借りていることです。
基地局や店舗などをもたないため、その分安く提供できます。
2つ目は、売っている端末(スマホ)が安いから。
大手キャリアでは、最新機種やハイスペックなスマホですが、格安スマホは海外製や旧モデルなどを中心に扱っています。
メリット
月額料金が安い
格安スマホの一番のメリットですね。
安いプランなら月1,000円未満、データ容量や通信速度が充実したプランでも3,000円台で利用できます。
大手キャリアのスマホに比べるとかなり割安です。
格安スマホに乗り換えれば、今使っているスマホと変わらないスペックが半額以下で利用できる可能性もあります。
契約期間のしばりがないプランも
大手キャリアでは、2年以上使わないと解約料が発生するのが一般的です。
しかし格安スマホでは、いつやめても解約料をとられないものもあります。
MVNO・プランが多く自由度が高い
SIMロック時代は、docomo、au、SoftBankしか選択肢がありませんでした。
しかし、格安スマホは業者やプランが多いので、自分に合ったものを多くの選択肢から選んで決めることができます。
複数の端末で使える
SIMフリー端末があれば、SIMカードを差し替えるだけですぐに利用できます。
色々な機種を使ってみたい方にも、格安SIMはおすすめです。
デメリット
通話料がやや高い
格安スマホの場合、1分30円など、電話するほど通話料が高くなる設定です。
キャリアは通話料固定のプランもあるので、よく電話をする(月に1時間以上)方は、格安スマホよりもキャリアのほうが安い場合があります。
ただ、格安SIMでもY!mobileなどお得なものもありますし、LINEなど無料電話アプリを利用すれば、このコストは抑えられます。
サポート体制整備中
出来たばかりなので、WEBのみの申し込み・問い合わせなど、サポートが充分でない業者も多いです。
店頭で質問しながら決められるキャリアに比べるとやや不便です。
通信速度やデータ容量に制限
格安スマホは、docomoなどの回線エリアを借りています。
そのため、通信速度やデータ容量に制限があるものが多いです。
たとえば、容量が月1GBのプランだったら、1GBを越えた途端に通信速度が遅くなったりします。
しかし、制限内におさまればかなり安く利用できます。
また、制限のないプランもあります。制限なしプランでも、通常のスマホより安い傾向です。
キャリアメールや割引利用不可
@docomo.ne.jpや@ezweb.ne.jpといったメールアドレスを使えません。
GmailやYahoo!メールなどの無料メールを利用すれば、メールはできます。
iPhoneは使えるの?
2014年6月にSIMフリーのiPhone6が発売されています。
それを買って格安SIMを挿せば使えます。
まとめ
いかがでしょうか。
一般的な格安スマホについて紹介しました。
格安スマホの登場により、携帯業界が大きく変わってきていますね。
ちなみに、私は卓球部でした^^;
体育館の5分の1のスペースでピンポン球を打ち合っていたのはいい思い出です。
基本的なことがわかったところで、次は格安スマホの選び方を見ていきましょう。