節税効果が期待できる個人型確定拠出年金ですが、加入すると手数料がかかります。
税金で得する額に比べれば微々たるものかもしれませんが、掛金や加入期間が少ない場合、手数料の方が多くなって損する可能性もあります。
また、確定拠出年金の手数料は支払い先が多いため混乱しやすいです。
支払い先や発生する時点を把握しておけば、理解しやすくなります。
手数料を把握して安いところを選べば、数万円節約することもできますよ。
※ここで紹介する手数料は税込です。
確定拠出年金の手数料
確定拠出年金では、以下の時点で手数料がかかります。
- 加入時
- 運用時
- 受取時
- 他のところに移す時
加入手数料
国民年金基金連合会に払う:2,777円
銀行や証券会社に払う:0円~
国民年金基金連合会への2,777円は必ず払います。
これに加えて、利用する銀行や証券会社によって加入手数料が必要です。
ただ、これは0円のところも多いので、2,777円で済ませることもできます。
期間限定キャンペーンで0円になっているのも見かけます。
運用時:口座管理手数料
毎月の掛金拠出時に手数料がかかります。
国民年金基金連合会に払う:103円
銀行や証券会社に払う:0円~
事務委託先金融機関に払う:64円
銀行や証券会社の手数料は300円くらいですが、無料になるところもあります。
SBI証券は年金資産残高が50万円以上なら無料。←無条件で無料に!
楽天証券は10万円以上で無料です。←無条件で無料に!
こういった手数料無料のところで運用するのが、手数料で損をしないためのポイントになります。
また、拠出しない月も手数料がかかります(拠出しない方を運用指図者と言います)。
国民年金基金連合会に払う:0円
銀行や証券会社に払う:0円~
事務委託先金融機関に払う:64円
受け取る時:給付事務手数料
60歳以上になって、実際に拠出した分を受け取る時にも手数料がかかります。
事務委託先金融機関に払う:432円
給付1回につき432円かかるので、全て一括で(1回で)受取るのが最もお得です。
なので、利用する金融機関を選ぶ際は、一括受け取りできるかどうかも大切なチェックポイントになります。
移換手数料
現在利用している金融機関から他の金融機関へ移る場合、手数料がかかるところもあります。
利用している銀行・証券会社に払う:0円、4,320円
これは無料のところも多いです。
投資信託なら信託報酬も
投資信託で運用していく場合は、信託報酬等もかかってきます。
こちらも長い目で見るとバカにならないので、出来るだけ報酬率の低いところを選びましょう。
信託報酬をかけたくない場合は、定期預金や積立保険のみで運用していけばOKです。
口座管理手数料で8万円も節約できる!?
確定拠出年金の手数料で一番のポイントは、金融機関の口座管理手数料です。
これが0円なら年間2,004円(167円×12)で済みます。
仮に、毎月400円かかるところと比較すると、年間4,800円(400×12)で差は約2,800円です。
30年間加入すると、2,800×30で84,000円の差になります。
口座管理手数料0円が、いかに強力かわかりますね。
無条件で手数料無料のSBI証券や楽天証券は貴重な存在です。
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