東京メトロにはオレンジ色の改札機がある駅もあります。
↑の写真は上野駅のものです。
オレンジ色の改札機は、乗り換えるときに通る改札機です。
普通、乗り換えるときは連絡通路を通って乗り換えますが、一度改札外に出ないといけない駅もあります。
そんなときに、このオレンジ色の改札機を通ります。
オレンジ色改札機の役割はそれだけなのですが、これを活用できる意外な節約術があるんです。
オレンジ色の改札とは?
乗り換えるときに一度改札外に出なければいけない場合、オレンジ色の改札を通ると乗り換えの料金が適用されます(新たな料金がかからない)。
【出るとき】オレンジ色の改札から出る
【乗り換え先に入るとき】普通に入る
こうすれば、改札外に出ずに乗り換えた場合の料金と同じになります。
たとえば、A駅から乗ってB駅で乗り換え、C駅まで行くとします。
各料金は以下になるとします。
A→B 300円
B→C 250円
A→C 500円
普通に改札内で乗り換えられる場合は500円なのですが、一回改札外に出ると550円かかります。
しかしB駅にオレンジ色の改札があり、そこから出た場合、B駅で一度出ることになりますが、C駅まで500円で行くことができます。
利用方法
切符や回数券の場合は、オレンジ色の改札に入れたら戻ってきます。
出てきた切符をまた乗り換える路線の改札に入れて、改札内に入ればOKです。
ICカードならオレンジ以外でもいい
SuicaやPASMO等のICカードは、普通の改札と同じようにタッチします。
するとそこで一度決済されます。
上の例だとB駅で300円引かれます。
で、乗り換える路線に入る際も改札でタッチしますが、C駅で出るときは250円ではなく差額の200円が引かれて計500円になります。
もし、降りる駅が乗り換えた駅のすぐ近くで料金が同じ場合(A→B500円、A→Cも500円など)、C駅での決済額は0円になります。
ただし、交通系電子マネーを使う場合、オレンジ色の改札である必要はありません。
どの改札でも条件を満たせばOK。
つまり、オレンジ色の改札はきっぷや回数券で乗った人用ということになります。
30分以内に乗り換えればOK!
ここからが本題です。
このオレンジ色の改札なのですが、乗り換え料金の適用には条件があります。
それは、改札を出てから30分以内に次に乗り換える路線の改札を通ることです。
逆に言えば、30分は自由に改札外で動けるということです。
30分ってけっこう長いですよね。
遠くには行けませんが、駅ナカのお店でお買い物をするには十分な時間です。
利用者の多い駅なら、駅ナカも充実しているので魅力的なお店もたくさんあります。
百貨店直通の駅も狙い目です。
たとえば、三越前駅(銀座線・半蔵門線)にオレンジ色の改札があります。
三越前は日本橋三越に地下直通なので、30分以内なら三越のデパ地下などでお買い物できます。あらかじめ買う物や行くお店を決めておくと効率的です。
オレンジ色の改札がある駅
東京メトロの駅で、改札を一度出てから乗り換えるところは以下の通りです。
上野駅(銀座線と日比谷線)
三越前駅(銀座線と半蔵門線)
上野広小路駅‐仲御徒町駅(銀座線と日比谷線)
大手町駅(丸ノ内線と東西線・千代田線・半蔵門線/東西線と丸ノ内線・千代田線・半蔵門線/千代田線と丸ノ内線・東西線・半蔵門線/半蔵門線と丸ノ内線・東西線・千代田線)
池袋駅(丸ノ内線・副都心線と有楽町線)
飯田橋駅(東西線と有楽町線・南北線)
九段下駅(東西線と半蔵門線)
日比谷駅‐有楽町駅(日比谷線・千代田線と有楽町線)
淡路町駅‐新御茶ノ水駅(丸ノ内線と千代田線)
渋谷駅(銀座線と副都心線)
新宿三丁目駅(丸ノ内線と副都心線)引用元:https://ssl.tokyometro.jp/support/faq_answer?lang=ja&faqno=OpenFAQ-000204
主要な駅にあるので、使える機会は多そうですね。
まとめ
東京メトロでは、乗り換えで改札外に出ないといけない場合、オレンジ色の改札が用意されています。
そこを通り、30分以内に次の乗り換える路線の改札を通れば、乗り換え料金が適用されます。
ICカードならオレンジ色以外の改札も対象です。
30分改札外で自由に行動できるのでお得ですね。
節約額としては数十円かもしれませんが、知っていれば無駄な出費をすることなく、効率的に行動できます。