最近、テニスファンの間で話題になっている大会があります。
それがIPTLです。
インターナショナル・プレミア・テニスリーグの略で、公式戦ではないエキシビションマッチです。
トップ選手達をごちゃ混ぜにしたチーム戦で、チーム総当りのリーグ戦です。
『アジアでもっとテニスを普及させたい』というコンセプトの大会で、アジアの都市を中心に行われます。日本でもあります。
2016年は錦織選手も出場予定です。
ここでは、IPTLの特別ルールや日程、WOWOWで見た感想などを紹介します。
もくじ
IPTLの基本ルール
団体戦で、5セットの合計ゲーム数で勝敗を決めます。
5セットは以下の組み合わせで各1セットずつ行います。
- 男子シングルス
- 女子シングルス
- 男子ダブルス
- ミックスダブルス
- レジェンドシングルス
シュートアウト
セットは6ゲーム先取ですが、5-5になった場合はシュートアウトになります。
シュートアウトはタイブレークとほぼ同じですが、デュースがなく、6-6になったら次のポイントを取った方が勝ちです。
2015年のインド大会では、フェデラー選手とナダル選手がシュートアウトになり大いに盛り上がりました。
スーパーシュートアウト
さらに、5セット終わった時点で獲得ゲーム数が同じだった場合、男子シングルスによるスーパーシュートアウトになります。
10点先取のタイブレーク方式で、シュートアウト同様デュースはありません。
スーパーシュートアウトを制したチームが勝ちになります。
IPTL独自のルール
サービスのネットインあり
IPTLでは、公式戦では考えられないような特殊なルールを採用しています。
試合をスピーディに進めるためのルールですが、これがIPTLの醍醐味です。
例えば、公式戦ではサービスでネットインするとやり直しになりますが、IPTLではそのままゲームが進みます。レシーバーが取れなければサーバー側のポイントに。
パワーポイント
レシーバー側は1セットに1回パワーポイントを使えます。
これを宣言した後のポイントを取ると、得点が2倍に。
サービスは20秒以内に打つ
サーバーはポイントが終わって20秒以内に次のサービスを打つ必要があります。
あのナダル選手でさえ時間をかけずに打ってました。
この他、コードチェンジは45秒以内などスピーディにするルールが多いです。
交代できる
1セットに1回だけ他のプレーヤーと交代できます。
公式戦ではあり得ないですね^^;
タイムアウト
1セットに1回タイムアウトを使えます。
60秒間、ベンチに戻ってチームで作戦会議ができます。
日程は12月上旬から中旬
IPTLは12月の上旬から中旬にかけて行われます。
2016年は12月2日~18日でした。
シンガポールやフィリピン、インドなどアジアを中心にまわります。
日本でも開催され、2016年はさいたまスーパーアリーナで行われました(12月2日~4日)。
出場選手
男子も女子も、トップ選手達が出場予定です。
2015年は日本人の錦織圭選手、奈良くるみ選手も出場しました。
2016年も出場予定です。
また、過去にグランドスラムで優勝したレジェンドプレーヤーも出場します。
ラオニッチ選手とカルロス・モヤ選手など、ここで知り合ってコーチになるパターンもあるようですよ。
ただ、日程が完全にオフシーズンなので、現役の選手は欠場することも多いです。
出場予定になっていても、絶対ではありません。
ルールのマイナーチェンジも?
IPTLはかなり自由度の高い大会で、紹介したルール等は変わる可能性があります。
2014年に始まったばかりの大会なので、改善点をみつけて翌年に活かしている感じですね。
ただ、あまり時間をかけないことが重要視されているようなので、サービス20秒以内やデュースなし等は変わらないと思われます。
感想
去年(2015年)IPTLをWOWOWで最初に見たときは、ルールが特殊でついて行けない感がありました。
ですが、ルールを理解して見れば、公式戦とはまた違った面白さがあります。
何より良かったのは、エキシビションマッチですがチーム戦なので、皆けっこう本気でやってるんですよね。自分だけならいいかもしれませんが、他の人もいるので「負けられない。負けたくない。」と思うんでしょうね。
また、2015年はフェデラー選手とナダル選手がダブルスで戦ったりして、普通ではまず見れない組み合わせの試合が見れるのも醍醐味ですよ。
2016年のIPTLもWOWOWで放送予定です。
公式サイト WOWOWオンデマンド
WOWOWを安く見る方法はこちらで解説していますのでよろしければ。