お葬式は葬儀社に頼んでするものです。そして、多額のお金がかかります。
普通にやってもお金がかかるのに、運悪く悪徳葬儀社にあたるとべらぼうにお金を取られてしまいます。こういうところで騙されないことも、実は大切な節約です。
悪徳葬儀社の手口と対策を知って、騙されないために準備をしておきましょう。
もくじ
悪徳葬儀社の手口
手口はいろいろあると思いますが、共通して言えることは我々の『無知』につけ込んでくる、ということです。
パターン1 パニック陥れ型
説明するときに専門用語を並べたて、私達を一種の混乱状態にする。親しい人が亡くなったショックもあるため、パニック状態にするのは簡単。
そして、わけが分からなくなったときに契約書にハンコを押させる。
パニックになったら一旦席を外し、誰かに相談しましょう。焦れば相手の思うつぼです。
パターン2 見積もり30万が請求額120万に
葬儀費用を総葬儀費用のように説明する。
葬儀費用 + 実費費用 + お布施等その他費用 = 総葬儀費用
なので葬儀費用と総葬儀費用は別のものですが、それを説明せずに話を進める。
「葬儀一式30万です。」と言われても、葬儀一式に何が含まれるかは葬儀社によって違います。葬儀一式の全ての項目をハッキリさせておきましょう。
絶対に言ってはいけない言葉
「すべてお任せします。」
この言葉です。これを言ってしまうと、すべてが悪徳葬儀社の思うがままです。
最高ランクのプランにして料金をさらに上乗せ、まさにやりたい放題。
任せると言ってしまった以上、後から文句も言えない。
そのため、悪徳葬儀社はこの言葉を引き出そうとしています。専門用語で訳の分からない事を言うのも、「任せます。」と言わせるため。
パニック状態になっても、この言葉だけは言わないようにして下さい。
管理人の悪徳葬儀社体験記
私も、とあるお葬式に参列したとき「これは悪徳葬儀社だろうな」というのを体験したことがあります。
家族葬だったのですが、こちらが段取りについて聞いてもハッキリ答えてくれず。「スタッフに腰痛持ちが多いので…」と言って、棺や葬祭道具の搬入を参列者に手伝わせる始末。
喪主ではなかったので料金についてはわかりませんが、対応面は最悪でした。
対策
事前に準備することにつきます。
あらかじめ葬儀について決めておけば、その通りにすればいいだけなので、混乱することもありません。
葬儀費用について勉強
面倒かもしれませんが、勉強して知識を深めることが一番の対策になります。
税金や保険もそうですが、お金がかかるものほどわかりにくいシステムになってます。そのため、勉強した人だけ得をします。面倒な分、節約できる額も大きいです。
ネットにも関連サイトが多数ありますから、それを小一時間見ておくだけでも違いますよ。
一番の勉強法
見積もりを取ってみることです。
見積もりを見ると、実際にどんな項目があり、いくらかかるのか一目瞭然です。私も実際に見積もりを見ましたが、知らない項目がかなりあり、勉強になりました。
また、葬式費用の相場がわかるメリットもあります。
いろいろな葬儀社から見積もりを取ると、祭壇料はいくらで、棺はいくらで、霊柩車運送料金はだいたいこれくらいという、具体的な数字がわかります。相場がわかっていれば、悪徳葬儀社に金額を提示されたときにおかしいことに気づくことができます。
相場を知らないと、「だいたいこれくらいなんだろう」と流してしまいます。
参考 葬儀の一括見積もりをするなら【葬儀レビ】
悪徳葬儀社の特徴
- 契約を急ぐ
- 質問すると嫌な顔をする、はぐらかす
- 「故人もお喜びになりますよ」など、亡くなった人を利用する
- 死亡診断書、遺影など個人情報の書類をすぐもらおうとする
- 急に激昂し、口調が攻撃的になる
何かと急かす
悪徳葬儀社は、相手に多くを知られないうちに契約したい思いがあります。契約を急かす場合は、悪徳葬儀社の可能性が高いです。
質問に答えてくれない
良い葬儀屋さんは、葬儀に慣れていない人にも真摯になって対応してくれます。質問にしっかり答えてくれない場合は悪徳葬儀社の可能性が。
故人を利用する
「こんな安い祭壇では故人が悲しみます。」のように、悲しみに暮れる私達のメンタルに攻撃を仕掛けてきます。「この祭壇なら満足されると思いますよ。」と言ってグレードアップを促します。これも事前に決めておけば、惑わされることはありません。
個人情報の書類をすぐ欲しがる
悪徳葬儀社は、死亡診断書など個人情報が書かれている書類をすぐに欲しがります。こういったものを渡すと、「書類渡しちゃったからいいか」と葬儀社を変更しにくくなります。信頼できる葬儀社だと確認してから渡しても遅くありません。
豹変するパターン
詐欺の手口としてはよくあることですが、優しい口調だったのが急に暴力的な言葉になり威圧してきます。特に、喪主が女性だったり、周りに男性がいない場合は気をつけましょう。
まとめ
お葬式はある程度お金がかかります。しかし、悪徳葬儀社に余計なお金を払ってやる必要はありません。
悪徳葬儀社に騙されず、必要十分なお葬式ができれば大きな節約になります。