デパート(百貨店)での節約術に、友の会を利用する方法があります。
友の会とは、毎月いくらか積み立てていくことでボーナスをもらえるものです。
例えば、毎月1万円積み立てると、1年後に13万の商品券(引換券)やカードポイントになって返ってきます。
デパートによって名称は違いますが、有名店ならだいたいやってます。
どう考えてもお得なんですが、友の会にはデメリットもあります。
友の会を利用する際は、メリットだけでなくデメリットも知っておきましょう。
うまくいけば、旅行に安く行くこともできます。
もくじ
友の会のメリット
ボーナス額(利率)が高い
友の会の一番のメリットは、ボーナス額が高いことです。
積立額とボーナスは百貨店によって異なりますが、例えば1ヶ月1万円積み立てで、1年後に13万円になる場合。
これを年利にすると8%強です(正確には12万円が6.5ヶ月で+1万円なので15%以上)。
単純に考えて、12万円預けると+1万円で返ってくるので、これはどう考えてもお得です。
非課税
また、このボーナス分には税金がかからない特長があります。
銀行預金の利息にも税金がかかる時代です。
にもかかわらず、この高利率で非課税はお得としか言いようがありません。
そのため、友の会を投資対象として利用する方も多いです。
割引・セール情報
友の会を利用していると、会員向けの割引やセール情報等が届くところもあります。
展示会に安く入れたり、駐車場が無料になったり。
内容は百貨店によって様々ですが、ボーナス以外の特典も期待できます。
デメリット
そのデパートでしか使えない
友の会を利用するにあたって、重要なことがあります。
基本的に、返ってきたボーナスや商品券は、そのデパートでしか使えません。
普通の積立預金との一番の違いは、積み立てたものが現金で返ってこない点です。
商品券や、会員証のカードにポイントとしてバックされるため、他のお店では使えないんです。
そのためデパートでお買い物をしないなら、利用するメリットは皆無です。
使えないお店も
またデパート内のお店でも、友の会の商品券・ポイントを利用できないお店、商品もあります。
一般的に金券類には使えませんし、郵便ハガキ、チケット類にも使えません。
利用予定のお店で友の会の商品券・ポイントを使えるかもチェックする必要があります。
おつりが出ない
ポイントなら問題ないですが、商品券で返ってくる場合。
請求金額以上の商品券を出した際に、おつりをもらえないこともあります。
これは各百貨店の友の会によって異なりますが、お釣りは出ないところが多いようです。
金券ショップで売れない・安い
株主優待のギフト券などを金券ショップで売って現金化するという節約術があります。
しかし、友の会の商品券は基本的に本人利用が前提です。
そのため金券ショップでは買取なしか、たとえ売れてもかなり安い値段になります。
また最近はカードポイントのところも多いため、その場合そもそも売れません。
旅行代理店で使うとお得
友の会のお得な使い道。
それは、旅行代理店で使うことです。
デパートの商品はスーパーに比べると割高です。
そう考えると、他のところと価格差が小さいお店で使うのが一番お得になります。
デパートに入っている旅行代理店なら、一般的にそこまで価格差はありません。
そのため、友の会で1万円のボーナスがあるとすれば、旅行代金が1万円引きになるのと同じ事になります。
ただし最近は、旅行代に友の会の商品券を使えないデパートが増えています。
例えば三越伊勢丹のエムアイ友の会では、2016年8月から使えません。
下記の旅行カウンター(*)では、2016年8月1日(月)よりエムアイ友の会発行のお買物カードおよび、旧三越友の会、旧イセタンクローバーサークル、旧岩田屋友の会発行のお買物券・プリペイドカード・お買物カードのご利用を中止させていただくこととなりました。
長年ご利用いただいておりましたお客さまには、大変ご迷惑をおかけすることとなり、誠に申し訳なくお詫び申しあげます。
尚、2016年7月31日(日)までは、これまでどおり、お買物カードおよびお買物券をご利用いただけます。
※旅行カウンター以外でのお買物については変更ございません。
(*)三越日本橋本店、札幌三越、仙台三越、名古屋三越栄店、伊勢丹新宿本店、伊勢丹松戸店、伊勢丹浦和店、伊勢丹相模原店、伊勢丹府中店
via:2015年05月01日 旅行カウンターでのお買物カードおよびお買物券のお取り扱い中止について|エムアイ友の会
以前はデパート内の旅行代理店でけっこう利用できたんですが…、やっぱりお得なことには制限がかかりやすいですね。
友の会を旅行で使おうと思っている方は、利用できるかチェックしておきましょう。
さいごに
友の会は、還元率では超お得です。
しかし、節約するならデパート自体が割高なことは意識しておく必要があります。
安いスーパーで買っていたのを友の会きっかけで百貨店に変えると、節約するどころか高くなることもあります。
なのであくまでも、デパートを利用する予定がある場合の節約術として活用しましょう。